それぞれの個性が光るコラボレーションについてインタビュー

ー ご自身のブランドについてお聞かせ下さい。

PULETTEはマニッシュな女性像を描いているブランドです。マニッシュな中にどこか女性らしさも感じられるような物作りをしています。コンセプトにあるのは、チノパン、デニムパンツ、BDシャツの定番ワードローブに、女性らしいエッセンスやシーズンアイテムを加え、ひとつのコーディネイトを完成させていくということ。映画『アニー・ホール』のダイアン・キートンや『勝手にしやがれ』のジーン・セバーグの着こなしがイメージです。

ー コラボパンツのシルエットについて教えてください。

定番のチノパンはシーズン毎にシルエットや素材などをブラッシュアップし、展開しています。チノパンという定義に縛られると女性らしさが損なわれてしまうので、そこにあまりこだわらず、私たちがはきやすく、こなれ感のあるものを。今回のパンツは腰回りをゆったりとさせ、裾にかけてすっとテーバードなシルエット。ラインをしっかりもたせるために、深いタックを入れています。そうすることで腰回りに自然な立体感が出て、きれいなんです。

ー コラボパンツのポイントについて教えてください。

シンプルな見た目ですが、こっそりとポケットも。ドレスライクなスラックスに使うような玉縁ポケットを選択しています。履いたときに顔を出す、こっそりとしたポイントもPULETTEの特徴。ウエストの裏側のマーベルトも同様です。メンズからインスピレーションを受けたマーベルトに、ジグザグの刺しゅうを施して女性らしい遊びを加えています。ベーシックなパンツは足を通したときに楽しめる、ちょっとしたワクワク感に愛着が湧きますよね。

ー パンツのおすすめのスタイリングとは?

今すぐ着るなら、ラフなリネンシャツとマニッシュに着て夏に近づく春らしさを楽しんでほしいです。ベルトやスカーフでマークするのもおすすめ。腰回りを大きめに作っているので、ウエストではくときはベルト使いで、また腰でルーズに落としても大人っぽくきれいにはけます。裾はひとつ折り返すと、スラックスのような、また違った印象も楽しめます。

  • 郡司 杏
  • 杉野服飾大学にてファッションの基礎を学ぶ。某企業にてデザイナーを務めた後、2010年スタイルデパートメント入社。2011年春夏よりPULETTEプロジェクトをスタート。PULETTE(プレット)とは「PLUS」と「PALETTE」を合わせた造語。パレットに好きな絵の具をのせていく感覚をクローゼットに服をプラスしていくワクワク感とリンクさせ、ブランド名に掲げている。