HOW TO HUMAN WOMAN 毎日が楽しくなるおしゃれと暮らしのレッスン

vol.2

小柄な人のための
グッドバランスな着こなし術

teacher

植村 美智子 さん

(スタイリスト)

今回は「身長が低いのが悩み」という声にお応えして、小柄な人のためのアイテム選びと着こなしのコツを教えてもらいました。今までは「似合わないから」とあきらめていた服や小物を、ちょっとした工夫で楽しんでみませんか?

今日のモデルはこの人!

大熊 佳代 さん

(HUMAN WOMAN横浜そごう店スタッフ)

身長150cm。袖やボトム丈が長くなってしまうのが悩み。同じく小柄で悩むお客さまには、袖を折る、たくしあげる、ベルトで調整するなど、自身の経験からうまれたアイデアを紹介している。

  • 01

    肩幅をごまかせる、やわらかい素材のジャケットを味方に

    ジャケット選びで欠かせないのが肩幅のフィット感。落ち感のある素材をチョイスすれば、体と服の肩幅が多少ズレていたとしてもカバーできる。ワイドシルエットのパンツは、足首を見せてしまうと膝下の短さが強調されるため、フルレングスを意識して着こなすのがおすすめ。「小柄だとワイドパンツをはいても迫力が出過ぎないのがいい」と植村さん。

  • 02

    ロングスカートなら、素早く縦長シルエットが完成

    ロング丈のスカートは、縦長のシルエットが作りやすいアイテムの代表選手。ハイウエスト気味にマークすれば、“大きなサイズを着ている感”も出ない。ハリやボリュームのあるものにはヒールを、反対に柔らかく、ボリュームが少ないものにはフラットシューズやスニーカーでと、スカートのタイプに合わせて足元のバランスをとって。

  • 03

    トップス選びのコツは、ラグラン袖+リブ仕立て!

    肩が自然に落ちるラグラン・スリーブと、裾の位置を自在にキープできるリブ仕立てのトップスは小柄な人の頼れる味方。Vネックは、服と体の比率が崩れないよう、程よい開きのデザインを探してみて。ごまかしがきかない細身のパンツは、サイズ展開豊富なアイテムからジャストサイズを選ぶのがベスト。お直しに出して裾上げするのも手。

  • 04

    ワンピースは、ブラウジングで腰の位置をキープ

    ワンピースはウエストを自由に調節できるタイプを選ぶのがポイント。ウエストより少し高めの位置でぎゅっと絞ってブラウジングすれば、時間が経っても腰の位置をキープできる。代わりにベルトを使っても。脚との境目を強調してしまう白のソックスよりも、肌馴染みのいいベージュのソックスで膝下を長く見せて。

  • 05

    シルエットだけじゃない! ワントーンで縦長に見せる

    つばの狭いハットで高さを出しつつ、コート、スカートを同系色のアイテムでまとめることで縦長のラインが完成。ボーダートップスはスカートにひっかけるようにしてちょうど良い位置にウエストを作ってしまおう。コートよりスカートの方が長い場合は写真のように、スカートの方が長い場合は、コートのボタンを閉めた方がグッドバランスに。

teacher

植村 美智子さん

(スタイリスト)

雑誌、ウェブ、広告のほか、個人に向けたファッションコーディネートサービス「Liltin’」を主宰するなど、幅広く活躍。著書に『「今の自分」に似合う服』(天然生活ブックス)、『洋服の選び方』(マイナビ出版)がある。植村さん自身も151センチと小柄。

liltin.com

STAFF

  • Photograph : Kozue Hanada
  • Text : Hiromi Kajiyama
  • Edit : Kaoru Adachi